バレエはヨーロッパで約500年という歳月を経て完成された総合芸術です。
ところが、日本のいわゆる「バレエ教室」の現状を見ると、「すぐにポワントが履ければいい」「ピルエットが何回回れれば良い」「きれいな衣裳を着て踊れればいい」などなど、お稽古ごとの城に止まっているかのような印象を覚えます。

わたしたちクレ・デュ・バレエは、クラシック・バレエの基礎練習にこそ、バレエの「鍵」(クレ・デュ・バレエの名前もそこから名づけられました)があると確信しています。

例えば、

  1. 背筋を伸ばして、まっすぐに立つことがすべての基本
  2. 足は必ずターンアウトして使うことを身体で覚えることが肝心
  3. 自分の中にいつもリズム感を感じてレッスンをすることが大切
  4. ボディを常にスクエア(四角く)保つこと
  5. 回るものは、回ることを意識するのではなく、開く手とパッセの膝がリードすることとと追っかけの手のタイミングとで中心に集めながら上に上げることによって回るようにすること
  6. 足の付け根が後ろに引けて、S字型に立たないこと
  7. 足の付け根を引き上げながら、尾てい骨をまっすぐ立てること
    まっすぐ立つことができるようになるまでは、ポワントを履かせない。かえって弊害になってしまうから

一見派手ではない、こうした地道な基礎を学ぶことが、将来、ダンサーを目指す子供たちの「宝物」になることを、私たちは確信しています。